2017年5月19日金曜日

井西山に登る(庄原市比和町)

2017年5月13日,庄原市比和自然科学博物館友の会の自然観察会で井西山に登った。
この日のために事務局他有志によって事前の下見で枝打ちが行われており快適な登山が行えた。下見の作業に参加された方々に感謝します。

さて今回は,山頂までの登山道について主に紹介する。
後日,下山道やこの日撮影した山野草を紹介するページを作成する。

比和町三河内で撮影。福田頭(標高1,252m)井西山,(標高1,186m)

左写真は「かさべるで」から見た井西山
右の写真は,福田から見た福田頭(左)と井西山(右)

左写真は福田で撮影。右写真は三河内で撮影した井西山。

絞りから見た井西山と西城方面へ伸びる尾根

SUNNTOで記録した山頂までの登山道


井西山山頂の標高は1,186mだが
SUNNTOの高度調節をしていなかったのでの7mの誤差がある。

井西山登山道は水飲み場(湿地の沢の上にある)までは福田頭登山道と共通である。



福田頭登山口,久しぶりに行くとすぐ上に林道ができていた。
福田頭案内板のある道を進むと橋がある。(赤線)



沢から離れて少し進むと案内板がある。そこを左へ進む。

丸木橋を渡りまっすぐ進むと一の滝,今回は滝には行かず左に折れて登山道を進む。



一の滝上部

二の滝

二の滝上部

三の滝

三の滝

三の滝(左)と三の滝下(右)

三の滝上部

湿地の沢手前

湿地の沢

湿地の沢

水飲場

水場の少し上を右に折れる。小さな支尾根がある。
その支尾根を超えて裏へ入るとすぐに次の支尾根が現れる。
下の写真は次の支尾根に入っているところ。


支尾根を横切りながらだんだんと登っていく。急な登りはない。

鞍部へ到着

鞍部から直登だが急な登りはない。

少し開けたとところのに出た。この先が山頂手前の尾根。右に進む。

山頂手前の尾根

井西山山頂。ガスがかかっていたので遠くは見えなかった。
天気が良ければ比婆山,船通山,大山などが見える。
山頂は広くないが20人程度なら余裕を持って昼食など食べることができる。
西城方面は見晴らしが良い。比和方面は木が茂っている。

2017年5月12日金曜日

吾妻山スミレ観察会(2017/5/7)の記録

5月7日,庄原市比和自然科学博物館主催のスミレ観察会に参加した。
庄原市比和自然科学博物館に集合し,参加者の確認を行った。
講師が2名なので受付名簿順に2グループに別れた。その後,吾妻山へ向けて出発した。
吾妻へ上がる途中の道端でスミレの見分け方について講師の説明があった。

広島県内のスミレを調べるには次の見分け方で見当をつけ,その後図鑑などで細かい部分をチェックすると良い。

スミレの見分け方(1)地上茎が「あるか,ないか」を調べる。
  • 「地上茎がある」とは,茎が伸びて葉が互生している。(茎から葉が出ている)
  • 「地上茎がない」とは,葉や花柄が根元から出ている。


地上茎がある。茎から葉が出ている。

地上茎がない。根元から葉,花柄が出ている。

スミレの見分け方(2)地上茎のあるスミレの仲間を仕分ける
  • 花の色が黄色・・・ダイセンキスミレ
  • 花の色が白または紫 
・白い花で托葉が全縁か不規則な切れ込み・・・ニョイスミレ
  ・紫の花で托葉が櫛の歯状で規則的に切れ込んでいる。・・・タチツボスミレ類
  ・紫の花で托葉に細かい縁毛がある。・・・アオイスミレかイブキスミレ

スミレの見分け方(3)地上茎のないスミレの仲間を仕分ける
  • 地下茎が太く発達している。・・・スミレサイシン
  • 地下茎は細く発達していない。・・・ミヤマスミレ


休暇村ではロッジ周辺から小弥山の手前(急坂の入り口)までで観察を行った。
見つけたスミレは8種類。
  • ニョイスミレ(ツボスミレ),スミレ,タチツボスミレ,オオタチツボスミレ
  • フモトスミレ,ニオイタチツボスミレ,ダイセンキスミレ,シハイスミレ

ダイセンキスミレ(地上茎がある)
ダイセンキスミレ(地上茎がある)
吾妻山の山頂など中国山地の尾根筋の日当たりの良い岩場などに多く見られる。
広島県内の黄色のスミレはダイセンキスミレの他にキスミレ(イチゲスミレ)がある。
キスミレは県東部に分布しているが,極めて稀。

ニョイスミレ別名ツボスミレ(地上茎がある)

ニョイスミレ(地上茎がある)
花は白色。大きさは1cm前後で,唇弁に紫色の細い筋がある。
日当たりの良い湿った所によく生えている。托葉のふちが裂けていない。
距が花びらより短く袋状になっている。

ニオイタチツボスミレ(地上茎がある)

ニオイタチツボスミレ(地上茎がある)
花の色は濃い紫色や紫紅色で鮮やか。花の中心の白色がはっきりしている。
花の匂いを嗅ぐと良い香りがする。葉は卵形で基部が心型。花柄に微毛がある。

オオタチツボスミレ(地上茎がある)
ブナの木に生えていたオオタチツボスミレ(地上茎がある)
タチツボスミレより大型。葉は幅が広く基部が深い心型となっている。
距が白いのでタチツボスミレと見分けることができる。

(左)距が白いオオタチツボすみれ。(右)距が紫色のタチツボスミレ

タチツボスミレ(地上茎がある)
タチツボスミレ(地上茎がある)
庭や人家の近くの藪,路傍から林の中まで広く見られる。




 シハイスミレ(地上茎がない)
シハイスミレ(地上茎がない)
紅紫色の花。赤松林や落葉広葉樹林の林床に見られる。
葉の裏が赤紫色をしている。(紫背菫)

マルバスミレ(地上茎がない)
マルバスミレ(地上茎がない)
白い花。花弁の内側に細い淡紫色のすじがある。
葉は卵形,基部は心型,葉の淵に鋸歯がある。


 フモトスミレ(地上茎がない)
フモトスミレ(地上茎がない)
白い花。草丈3〜6cm。葉は卵形,裏面は濃い紫色。

スミレ(地上茎がない)
スミレ
距が大きく大工道具の墨入れに似ている。