- 吾妻山(あづまやま)は広島県庄原市と島根県奥出雲町との境にある標高1239mの山で、この一帯は1963年7月から比婆道後帝釈国定公園に指定されています。
- この山は、伊邪那岐命が比婆山に眠る妻の伊邪那美命を、「ああ。我妻よ」と、山頂から叫び、生前をしのんだことから吾妻山と呼ぶようになったと言われています。
吾妻山(福田大規模林道から撮影)
吾妻山山頂から御陵に向かって「ああ、我妻よ」と叫んだのでした。
- 吾妻山は、中国山地の広島・島根県境に位置し、神話や伝説と恵まれた自然の宝庫です。なだらかに広がる草原に、春から秋にかけて高山植物が開花し、付近のブナ林では、多くの小鳥がさえずります。冬には2mを越える積雪があります。
- 標高1000m辺りに休暇村があります。休暇村のすぐ裏が草原になっています。山頂までの登山も気楽にできるファミリー向けの山です。
ロッジでは、宿泊、食事、入浴ができます。
- 吾妻山の備北層群(海底であった頃、推積した地層)
- 約1600万年前、吾妻山は古瀬戸内海の海底でした。当時このあたりは、亜熱帯から熱帯的な気候で、海浜にはマングローブの林が茂り、クジラやサメが群れ、ヒルギシジミやビカリヤなどの貝のすむ海でした。ここからはザルガイの化石が発見されています。
- 吾妻山周辺の植生・動物
- この地域は、中国山地特有の隆起した準平原地形であり、山頂部にはかなりの範囲にわたって緩やかな斜面が残っています。
- その斜面にシバ群落が発達し、あいだにはレンゲツツジ・アカモノ等の亜高山生植物やほかでは大山、道後山でしか見られないダイセンキスミレも見ることができます。
- 周辺の動物あまり特徴的なものは生息していません。蝶類ではアサギマダラ・スジボソヤマキチョウ・ゴマシジミがみられます。
■福田大規模林道方面から見た吾妻山は稜線が美しい
福田大規模林道から見た「吾妻山、大膳原、烏帽子山、御陵、池の段」
吾妻山ロッジと裏池の水芭蕉
ロッジ周辺には芝の草原が広がっています。前に見えるのが吾妻山山頂です。1時間足らずで登ることができます。
水芭蕉咲く頃(3月下旬からから5月初旬)
4月、5月初旬の芝はまだまだ「枯れた感じ」これはこれでいいのだ!
水芭蕉はだいたい5月の連休過ぎぐらいまで楽しめる
5月中旬になるとだんだんと青い芝が広がっていく
寝ころびたくなる芝の草原にヘンシ〜ン。いいねー!!
レンゲツツジと吾妻山頂
レンゲツツジは5月下旬から咲き始める
何も考えずのんびり過ごせるロッジ周辺の芝の草原
原池と小坊主(左)小弥山(右)
原池と小弥山(左)吾妻山頂(中央)
■吾妻山山頂
吾妻山山頂
山頂、南の原側から撮影
山頂、小弥山側から撮影
■山頂からの眺望
森脇・高野方面
高野方面(右の山が猿政山)
御陵、立烏帽子、池の段方面
烏帽子山、御陵方面
奥出雲(馬木)方面と比婆連山
■秋から冬は